ニュースリリース

2022年3月21日


新製品 Trinity空調制御システム 「T.E.G.A. MPC」について

今回、当社(トリニティ工業株式会社)では塗装プラント向けの空調設備にてエネルギー消費量を大幅に削減可能なAI制御システム※を開発いたしました。
  ※株式会社Proxima Technologyとの共同開発

学習に必要データ量は非常に少なく、半日程度※の運転データを学習させるだけで十分な性能が出せ、追加でオンライン学習をする事により更なる制御性能の改善が可能です。
  ※:空調機仕様、構成 等により異なります。

  

 

【背 景】
当社の製品の一つに塗装プラント向けの空調設備があります。
既存のシステムは Trinity空調制御システム T.E.G.A.(Trinity Engineering Gradational Air conditioning system)と呼ばれるソフトウェアによって熱力学的な考察に基づいて、エネルギー消費量(比エンタルピー)が最小になるような熱力学的に最適な制御法を提案しています。

一般的な空調機の制御入力は2種類のヒーターと1種類のクーラー、1種類の加湿器の計4つとなっており、マルチループ式のPID制御によってコントロールを行います。
PID制御は扱い易い反面、特定の条件下ではハンチングや定常偏差を起こしやすく、空調制御で十分な性能を発揮させるためには、熟練した調整スキルと多くの時間が必要となります。

【空調最適制御システム T.E.G.A. MPCの導入】
今回、当社の「T.E.G.A.」のコントローラーとして株式会社Proxima Technologyの最適制御AI「Smart MPC」を新たに導入。「T.E.G.A.」と「Smart MPC」とが融合した、全く新しい塗装プラント向け空調制御システム「T.E.G.A MPC」を共同開発することに 成功しました。

「Smart MPC」は機械学習とMPC(モデル予測制御)を組み合わせた技術で、MPCの持つモデリングの難しさをデータドリブンな方法で解決します。
当技術はMPCの特性を引き継いでいて
 ・多入力多出力(MIMO)系に対応可能
 ・むだ時間に強く、ハンチングを起こしにくい
 ・拘束条件を扱える
 ・エネルギーなどの最適化が可能
   といったメリットがあります。

さらに
 ・機械学習による自動モデリング
 ・少ないデータでも適用可能な実用性
 ・オンライン学習による環境変化への適応能力
   などの特徴があり、これらが実機への適用可能性を高めています。

T.E.G.A. MPCを搭載した空調機の制御性能は以下のように改善いたしました。
 ・送気温度精度±1℃→±0.2℃
 ・送気湿度精度±5%→±2%
 ・エネルギー消費量5~18%※削減
   ※:空調機仕様、構成、稼働時間、原動力単価等により異なります。

安定性の向上のみならず、「T.E.G.A.」による熱学的な省エネ制御に「Smart-MPC」による動的なエネルギー最適制御が加わったことで、より大幅な省エネ・CO₂排出量の削減が可能な空調最適制御システム「T.E.G.A. MPC」をご提供いたします。

また、本システムは様々な設備へ展開が可能です。
今後さらなる性能向上を目指し、製品機能の改良を続けて参ります。


【本件に関するお問い合わせ】
設備事業部 営業部:(0565)24-4811

 


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