トリニティ工業株式会社

先輩紹介|開発

未来のクルマづくりに貢献する
独創的な技術を生み出していきたい。

設備部門(開発部 先進技術開発室)
工学部電気工学科卒
2007年入社

100年に一度の変革期の中、新たな技術の創出に注力

私がトリニティ工業への入社を決めたのは、父が自動車ボデーの塗装技術員として働いていたことや、幼い頃からプラモデルなどで塗装をする機会が多く、塗装そのものを身近に感じていたからです。塗装設備のエンジニアリング企業であるトリニティ工業は、塗装に興味がある私にぴったりの会社でした。また、自動車塗装に詳しい父に相談したところ、「トリニティ工業は他社に比べても不具合が少なく、信頼できる会社だ」とアドバイスされたことにも背中を押されましたね。

私が所属する部署は、2020年7月に発足した新しい部署で、自社の保有技術を活用して新たな先進技術を開発するための組織です。自動車業界は今、100年に一度の大変革期だと言われており、当社を取り巻く環境にも大きな変化が起きつつあります。こうした世の中の変化に対応し、社会に広く貢献できることはないかという視点に立ち、今までにない新たな技術の創成と、事業の柱となりうる技術の開発に取り組んでいます。具体的には、開発技術テーマの企画から計画立案、試作品の設計、実験評価、結果分析など、多岐にわたる業務を行っています。全く新しい取り組みが多いため、自身の考えを業務内容にダイレクトに刷り込ませることができ、自由度が高いのが大きな魅力です。また、達成が困難な性能をクリアし、実際の製品として動いている姿を見た時には大きな達成感があります。こうした感動は、他ではなかなか味わえないと思いますね。

仕事を通じて学んだのは、常に視野を広く持つこと、諦めずにやり抜くことの大切さです。開発の仕事は、困難の連続です。それを乗り越えるために全力を注ぎますが、それですぐに解決方法が閃くほど簡単なものではありません。閃きを出すためには、日ごろから専門的な知識を習得するだけでなく、実際に起きている物理現象や実験結果をよく理解し、疑問を持つことで思考の幅を広げ、最後まで粘り強く突き進むことが大切です。そうすれば必ずや解決の糸口が見つかると思います。

社会に役立つ製品を一つでも多く世に送り出すのが目標

私は自身の見識を広げるため、所属部署の教育の一環として豊田市主催のものづくり力を育成する「ものづくりミライ塾」に参加し、家庭用水素発生・発電装置の開発に取り組みました。社外の技術者たちと意見をぶつけながら、5年の歳月をかけて進めてきたプロジェクトで、当初は「本当にできるのか」と思いながら手探りで開発を進めていました。それでも地道な検証を積み重ねた結果、新たな水素ガス製造方法を見出し、特許を取得するに至りました。このような成果が得られたのも、決して諦めることなく根気強く開発を続けてきたこそだと改めて感じています。

今後も、誰にも真似のできないような優れた技術を開発し、技術者として一つでも多く社会に役立つ製品を世に送り出していきたいと思います。そのためにも、特定の分野に捉われず、幅広い視野で色々なことに興味を持つ姿勢を忘れず、独創的なアイデアを出し続けていきたいと思います。


学生へのメッセージ

これまでも大変なことはたくさんあったかもしれませんが、いざ就職してみると、今まで経験したことがない困難にぶつかる瞬間が必ずあると思います。そんな時こそ、焦らず一つひとつ着実にクリアしていくことが大切です。困難を乗り越えた経験はきっと自分自身の成長につながるはずですから、目の前の就職活動を含めて、困難に直面しても決して諦めることなく突き進んでほしいと思います。